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●2021年
令和 3年 4月11日(日)
羽咋・千路のしだれ桜園 同行者 お袋、上田、東、真智子、友美、菜々夏ちゃん コロナ禍の終焉が見えてこない。暖かくなったら息抜きに花見でも、と考えていたところ東叔母さんから電話があった。「羽咋市に古永建設の社長が植栽した桜の庭がある」と。
調べると、砂利を採取した跡地に30年も前から個人で造り続けてきた庭園、丹精込めて育て上げた結果およそ150本のしだれ桜やキクザクラが咲き乱れる、能登を代表する桜の名所になっていた。
金沢から1時間ほど、今のいままで知らなかった。母、叔母、いつものメンバーに加え、白尾在住の姉らを誘う。
令和 3年 4月30日(金)
能登路〜菊桜めぐり 同行者 ヘンコ <ゼンショウジキクザクラ・宝達志水町善正寺>
善正寺の「ゼンショウジキクザクラ(県指定天然記念物)」は、ヤマザクラが菊咲きになった珍しい品種。樹齢は500年と推定されており、一輪の花びらは多いもので250枚、満開時には直径約2センチの白色の球状になる。
<ケタノシロキクザクラ・羽咋市気多大社>
珍しいヤマザクラ系の菊桜で、花弁は50〜200枚。花径は3センチくらいの中輪で、花の色は白。開花後日がたつと紅色を帯びてくる。
<ヒヨドリザクラ・七尾市の法京氏宅前庭>
長い間絶滅したと考えられていたが、七尾市飯川の法京邸のものは昭和44年に再発見され、長い花柄、濃紅色の花、花弁多数という特徴からヒヨドリザクラであろうという推定に基づいて同定された桜である。七尾市,石川県の双方から天然記念物の指定をうけ、世界的にも珍しい珍種の桜で、花びらの数が650枚の日本新記録をもつ桜である。
<ライコウジキクザクラ・穴水町大町来迎寺>
その花の径は平均4センチと大きく、花弁総数も平均214枚、多いものは300枚を超えるのが特徴。つぼみははじめ濃紅色で、開くにしたがって外側から淡紅色に変化する。
<アギシコギクザクラ・輪島市門前町(旧阿岸郷)の本誓寺>
小さな花に50枚〜120枚もの花びらをつける山桜の一種で、つぼみから花の盛り、花散る頃へと紅から桃色、淡雪色へと七変化を見せる。
令和 3年 5月 3日(月・祝)
郡上八幡まちなみ散策 同行者 吉村、本多 信号機のない横断歩道で5〜6台の乗用車が通り過ぎたあと、ようやく1台が止まってくれた。横断歩道での歩行者優先は道路交通法によって定められている。当たり前……しかし、道路上に描かれたひし形のマークの意味を理解しているドライバーは少ないらしい。
ひし形マークは縦に2つならび、信号のない横断歩道の「50m手前」と「30m手前」に標示されている。道路を渡ろうとする人がいたら必ず一時停止しなければならない。連休前、会社のミーティングで注意があった。意味を知る以前はどうしてたか。その時々だったような……。
先月28日に実家近くで交通事故があり、横断歩道を渡っていた小3男児が亡くなった。事故現場は信号機がある片側1車線の交差点で右折してきた乗用車にはねられたという。岐阜郡上への道中に鯉のぼり。より一層気を引き締めて、安全運転!安全運転!
令和 3年 10月16日(土)
白馬岩岳マウンテンリゾート 同行者 田中、室賀、油野 右カーブすると壮大な雪山……ここはスイスか? どこか欧州の山に来たかのよう錯覚した。スキーに興味を持ちだした40数年前の忘れえぬ思い出。白馬に来ると他とは違う懐かしさを覚える。
登山の魅力に取り憑かれたのも白馬三山縦走がきっかけ。杓子岳からの落石に注意を払い雪渓を上ると花の楽園、朝日に照らされた縦走路を歩く。初めての単独登山、小屋泊で程よい緊張の連続だった。
楽しみはスキーから登山、観光に変わり春はコブシ、桜、福寿草など見学した。一生という木に葉っぱ一枚の一日。無駄に過ごした日は早々枯れ落ち、感動、体験したあの日この日は振り返るたび鮮やかな色に染まるだろう。
令和 3年 11月 3日(水・祝)
法恩寺林道
同行者 吉村、本多 法恩寺林道〜九頭竜湖〜五箇山・人喰谷
紅葉の隠れ名所? 一昨年、母と姉で「福井竹田の油揚げ」を食べに行った。帰り何気なく寄った法恩寺林道のきれいな紅葉に姉と二人、カーブするたび嬌声をあげた(母は呆れていたが……)。
翌年は脚の痛い者同士、歩かなくてもいいからとヘンコを誘った。そして今年、これまであまり紅葉に興味のなかった親友が「何処か連れていけ」という。
三人の都合で日は11月初旬、日帰り、金沢からそう遠くない場所「う〜ん。もう此処しかないだろう」。かくして3年連続秋の法恩寺林道となる。
令和 3年 11月13日(土)
大原三千院もみじ祭り
同行者 お袋、上田、東、智恵子 母がうれし泣き、実家へ迎えに行き車中の叔母(妹)二人に会った途端だ。少しコロナ禍が収まったいま、これまで母の遠出に慎重だった兄の了解をもらっていた。二日前に話を聞きつけた姉も参加。
行先は滋賀県大津市。数年前から、上田叔母さんが「元気なうちにもう一度……」頭の隅にあった叔父の墓参り。母、上田叔母さんの弟、東叔母さんの兄にあたる。大霊園の高台にあり琵琶湖、伊吹山が一望できる素敵な場所。お経を唱えたあと、近場の大原三千院へ向かう。
深まる秋。ああやはり4人(今回、姉もいるが)揃う観光が一番、だれ一人欠けても楽しさは半減する……いや、待てよ。母に自営の店を手伝ってもらっていたころ、お客さんから「親孝行してあげたら……」その気になり母に行ってみたい所を聞いた。店が落ち着きだして、さあと言うとき「お前と行って何がたのしい」「ええっ? そりゃあそうかも息子と二人で」大ショックを受けた言葉を思い出す。
深まる秋。ああ僕はただの運転手、案内人……金沢弁の「あんやと」「うれっしゃ」感謝の言葉はあるが、ババ三姉妹、兄弟の絆が一番なのだ。僕と久しぶりに会っても母がうれし泣きすることはない。「きおち」と呼びたくなるような黄落の葉一枚がひらひらとわが身に降りかかった。
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